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インプラント治療について

インプラント治療は、歯を失った顎骨(顎の骨)の中に人工の歯根を植え込み、歯冠を取り付ける方法です。
まるで新しい歯が生えてきたかのように、自分の歯と同じように扱える様にするものです。

当院のインプラント治療の特徴について

インプラント治療と歯牙移植術について

当院が採用している各メーカーの特徴

 


このような患者さんに適しています

術前のシュミレーションに必要な歯型採取やCT、口腔内写真撮影を行います。

シュミレーション結果を元に、手術法やオプション手術の有無、使用するインプラントについて説明します。
またこの際にインプラント治療よりも、歯牙移植術(歯を抜いた部位に、抜いた親知らずを埋める手術)や歯牙再植(歯を一度抜いて、中を徹底掻爬した後に、抜いた歯を元に戻す手術)の方が、費用や治療期間の短縮の面において有効であると判断した場合には、こちらをお勧めする事も有ります。
但し治療法の決定権は患者さん本人に有りますので、こちらで一方的に決める事は有りません。

フィクスチャーをアゴの骨の中に埋める手術です。
埋める本数にも因りますが1~2時間ほど掛かります。
尚この手術は下記の理由から原則として休診日の午前中に行います。
●手術の準備・片付けにじっくり時間を掛けたい事
●手術日当日はインプラントの患者さんの治療に専念したい事
●他の患者さんを治療した後では、フリーアームを用いていると言えども、院内の空気が汚染していないとは言えない

自家発電機を設置しておりますので、術中に停電が起こった場合でも手術を続行出来る安心・安全な体勢を整えております。また他の機器に於いても常にバックアップを備えており、急な機器の故障にも対応しております。

1次手術から2~6ヶ月経過して骨とフィクスチャーが結合したら、インプラントの頭出しを行う為の小手術です。本数にも因りますが30分程度で終了する事が多いです。

2次手術をしてから10日~3週間後に歯肉の形態が整ったのを確認した後、上部構造を製作する為の歯型を採取します。
その後噛み合わせや色調をその都度チェックをしながら技工士が製作し、完成した物をお口の中にセットします。

最初の1年間は2ヶ月に一度のペースでプラークコントロールが行き届いているか?、噛み合わせが変化していないか?をチェックします。
その後問題が無ければ間隔を延ばしていきますが、これは長期に使用する為には絶対に必要です。必ず受診しましょう。

当院のインプラント治療の特徴について

 当院では院長がインプラント治療を行っております。これはインプラント治療は外科的処置を伴うため、リスクは術前に予め把握しており、もしもの場合には即座に対応出来る為です。手術を受けた患者さんには携帯番号をお知らせして真夜中でも対応できる体制にしております。(今まで一度も鳴った事は有りませんが…)
 また院長は日本歯科大学解剖学Ⅰの非常勤講師であり、毎年解剖実習時には臨床時の解剖学的指標の重要性を説いている立場から、手術時にはより安全な処置が出来ていると自負しております。
 インプラント治療は優れた治療手段と考えていますし、院長の口腔内にも歯根破折で失った奥歯の代わりにインプラントが埋入されています。しかし自分は特定の治療法に特化する事が無いように、満遍なく治療技術のスキルアップを図る事が重要と考えております。医療従事者で有る以上は色々なセミナーを受講する事や学会に参加する事でスキルアップを常に図る事は当たり前であり、また高度な医療を提供出来るスキルは有ると自負しておりますが、治療は患者さんの意志無しに行使する事はしてはならない(治療方法をDr.が勝手にインプラントへ誘導してはならない)と常々考えております。また患者さんもよく考えた上で治療方法を決定される事をお勧めします。判らない事が有りましたら遠慮無く御相談下さい。その為に我々が居るのです。
 またインプラント治療は骨(hard tissue)だけでなく歯肉(soft tissue)も含めた治療法です。骨にフィクスチャーが上手く埋入できたとしてもsoft tissue managementが上手く出来ないと歯肉の高さが不揃いで審美的なfinishにはなりませんし、finish後のブラッシングのしやすさやバクテリアへの抵抗性を上げるために歯肉の形態や状態を改善する手術を行う場合が有ります。これらの処置は歯周病の手術に準じた方法であり、歯周病治療にも精通していなければ行う事は出来ません。この事からもインプラント治療は総合的なスキルが問われる治療法と考えております。

当院ではアンキロス・プラトンの2種類を採用しています。
現在世界中では約300種類以上、日本では約30種類程度が一般的に流通していますが、患者さんの骨量や骨質、歯肉の厚みの状態は千差万別であり、治療期間の短縮や審美的な要求を含めて、全ての症例で満足できる結果が出せるインプラントメーカーは私が知る限りでは有りません。
各メーカーにはそれぞれ利点・欠点が有り、複数の種類を揃えるコストは掛かりますが、その特徴を理解して使い分けをする事が大事と私は考えます。

フィクスチャーとアバットメントの結合部に大きな段差があるので(プラットフォームスイッチ)、インプラントの周りの骨が痩せにくく、また元々の歯肉が厚い場合には歯肉も痩せにくい特徴が有ります。
しかし歯肉が元々薄い症例に使用すると、歯肉部の首になる部分が細い為に上部構造の形状が審美的に難しくなり、またそのような場合には清掃性に劣る可能性が出て来る欠点があります。
アンキロスが一番最初に導入したインプラントなので、私が一番使いやすいメーカーである事も利点です。
参考:アンキロス

当院ではType4Proのみ採用しています。アンキロスと同じプラットフォームスイッチを採用していますが、アンキロスほど明確ではない為、歯肉が薄い症例の審美性を求める場合に採用します。
骨と接するフィクスチャー表面に骨の主要成分と同じハイドロキシアパタイト(HA)がコーティングしてあるタイプは骨との結合が速い特徴が有り、状態が良い骨質の場合にはインプラントを埋入してから約2ヶ月後には上部構造物を装着する事が可能となります。またHAの特徴である骨誘導能の高さを利用して上顎臼歯部に使う場合には第一選択となります。
但しフィクスチャーの直径が太い為に骨幅が狭い症例には少々使いにくいのが欠点です。しかし要望を出してから改良してくれるレスポンスが早いので、幾つかの欠点も直に解決してくれると思われます。
参考:プラトン

インプラント治療と歯牙移植術について

現在歯を失った状態から噛める状態にする治療法として入れ歯・ブリッジ・インプラントが有りますが、その他に当院が積極的に取り入れている方法に歯牙移植術が有ります。歯牙移植術とは歯を抜いた場所(レシピエント)に噛み合わせに関与していない親知らず等の歯(ドナー)を移し替える方法です。この方法はドナーの歯根の回りに存在する歯根膜細胞の状態が成功率を左右させる為に、綺麗な状態で抜歯出来る歯牙が存在する事やレシピエントがドナーを受け入れる環境が整っている事など制約が多いのも事実ですが、私は非常に有効な術式と考えています。

これは
・インプラントとは違って、歯のクッション材である歯根膜が存在している
・元々は自分の歯なので移植歯にも歯肉が付着する事で歯の回りから炎症が波及する事を防ぐ事が出来る
・レシピエントの骨が再生しやすい為に、もし歯根吸収等で抜けてしまってインプラントを施術する事になってもGBR等の造骨手術を行わないで済む可能性が有る
・移植歯が親知らずの場合に限りますが、保険が適応されるので治療費がインプラントと比べて安価に出来る
等のメリットが有る為です。

 寿命が短いと言う先生もおられますが、平成10年頃から始めて100人を越える患者さんに施術した個人的な経験では短いとは感じておりません。当院では入れ歯やブリッジを治療選択から外した患者さんにはインプラントの前に歯牙移植術を考慮し、適応症から外れている場合にインプラント治療をお勧めする様にしています。入れ歯やブリッジが嫌だからインプラント…と早急に考えるのでは無く、状況が整っている事が条件ではありますが、歯牙移植術という方法も有るという事を知って頂ければ治療の選択枝は増えると考えております。

インプラントの疑問・心配にお答します。

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お電話でのお問い合わせは 047-370-5897

午前9:00~12:00/午後2:00~7:00
※土曜日は午後5:00まで
※最終木曜日は矯正診療のみ行います
診療予定詳細 4月 4月3日(水) 9:00~12:00臨時休診します


5月 5月1日(水) 9:00~12:00臨時休診します